プリプロダクション Vault の管理

プリプロダクション Vault では、組織が開始から本番環境への移行まで Vault のライフサイクルを完全に管理できます。準備が完了したら、Vault 管理者が管理者 > 展開 > Sandbox Vaults からプリプロダクション Vault を本番環境 Vault に変更することができます。

プリプロダクション Vault にログインすると、ロゴの横に PRE PROD と表示され、プリプロダクション Vault と本番環境 Vault を区別できるようになっています。

Vault のロゴの横にある PRE PROD ボタンをクリックすると、これを削除できます。削除した後で、ページを更新すると表示が元に戻ります。ログアウトしてから再度ログインした場合も、表示が元に戻ります。これは、スクリーンショットを撮影したり、ユーザの実際の使用感をシミュレーションする場合に便利です。

本番環境に移行するには

準備が完了したら、Vault 管理者は本番環境に移行することができます。最初に、本番環境 Vault を構築し、これを本番環境に変更させることができます。

本番環境 Vault の構築

プリプロダクション Vault を本番環境に変更する前に、ソース Vault から新規本番環境 Vault を構築する必要があります。構築の際に、Vault は選択されたソース Vault の設定をコピーします。これは、構築された Sandbox を本番環境に変更したときに本番環境 Vault の設定になります。

プリプロダクション Vault から本番環境 Vault を構築するには:

1. プリプロダクション Vault で、管理者 > 展開 > Sandbox Vault に進みます。
2. 本番環境への移行見出しの下のドロップダウンリストからソース Vault を選択します。現在のプリプロダクション Vault (自身) または Sandbox Vault を選択できます。プリプロダクション Vault のリリースタイプ (一般または限定) が一致する有効な Sandbox のみを選択できます。
3. 構築をクリックします。

構築が進行中になります。構築の進行中は、ページから移動したり、Vault からログアウトすることができます。構築時間は設定によって異なりますが、Sandbox Vault の作成にかかる時間と同程度です。

完了すると、構築を開始した Vault ユーザに 2 通のメールが届きます。構築が正常に完了したことを知らせる通知と、新しく構築された Vault に変更する準備が完了したことを知らせるウェルカムメールです。

構築処理を開始した Vault ユーザは Vault 所有者として追加されます。

プリプロダクション Vault のソース Vault を構築または再構築できるのは、24 時間で 3 回までです。

本番環境への変更

構築が完了したら、Vault を本番環境に変更する準備が完了したことになります。このアクションは永続的で取り消すことはできません。

プリプロダクション Vault を本番環境に変更するには:

1. プリプロダクション Vault で、管理者 > 展開 > Sandbox Vault に進みます。
2. 本番環境への移行見出しの下で、変更をクリックします。
3. 表示された警告ボックスに、Vault 名を入力します。Vault 名は、大文字と小文字が区別されます。
4. 確認をクリックします。

変更は数分以内に完了します。プリプロダクション Vault のすべての Vault 所有者が本番環境 Vault の Vault 所有者として追加されます。変更後に、すべての Vault 所有者にウェルカムメールが届きます。プリプロダクション Vault は無効になり、本番環境 Vault の名前と DNS がプリプロダクション Vault と同じになります。プリプロダクションで作成された Sandbox は、本番環境 Vault をソース Vault として、本番環境 Vault から使用することができます。

関連権限

デフォルトでは、プリプロダクション Vault の管理オプションは Vault 所有者のみが使用できます。その他のユーザにアクセス権限を付与するには、以下の権限を持つカスタムセキュリティプロファイルを使用します: