カスタムオブジェクトに標準の name__v フィールドを自動的に入力できるように、Vault を設定することができます。

システム管理オブジェクトレコード名の設定方法

システム管理オブジェクトレコード名を設定するには:

  1. 管理者 > 構成 > オブジェクトから、新規オブジェクトを作成するか、既存のオブジェクトをクリックします。
  2. フィールドタブを開いて、name__v オブジェクトフィールド名、編集をクリックします。
  3. システムがフィールド値を管理する (読取り専用) チェックボックスを選択します。このオプションは標準オブジェクトには使用できません。
  4. 値の形式フィールドに、オブジェクトレコードに適用する値を入力します。また、トークンツールを使用して、Value 形式フィールドに挿入あるいはリテラル文字列を入力するための有効なトークンの一覧から選択することもできます。現在 Vault は、テキスト数字および単一の値選択リストオブジェクトフィールドのトークンに対応しています。
  5. 開始数フィールドに、連番の開始数を入力します。
  6. 保存をクリックします。

ユーザがオブジェクトに対して新しいレコードを作成すると、Vault は設定に従ってオブジェクトレコード名を自動的に入力します。これらは読み取り専用 (編集不可) であり、最初にレコードが作成された後に変更されません。既存のオブジェクトレコードは、元の name__v 値を保持します。

値の形式について

値の形式設定では、オブジェクトレコードの命名法を定義することができます。デフォルトの値の形式は VV-{######} に設定されています。この形式は、以下の設定に基づいて変更することができます。

  • 連番のプレースホルダー {###} の前 (接頭辞) または後 (接尾辞) に、リテラル文字列の VVUU などを配置できます。
  • 同じオブジェクトのフィールドトークンは形式 {fieldname__v}{fieldname__c} を使用します。トークンはオブジェクトフィールドの (ラベルではなく) 名前を使用します。例えば、{status__v} は同じオブジェクトのレコード名の状態値を挿入します。
  • 送信関係 (親および参照) フィールドのフィールドトークンは形式 {parent__cr.name__v} を使用します。ここでは、parent__cr は関係名を表し、name__v は関連オブジェクトの名前フィールドを表します。
  • {####} を使用して連番トークンを配置します。連番のプレースホルダーの「#」の各記号は、連番に対するパディングの「0」値を示します。
  • 最大文字数は 128 文字です。

値の形式

開始数

1 番目のオブジェクトレコード

2 番目のオブジェクトレコード

3 番目のオブジェクトレコード

VV-{#}

1

VV-1

VV-2

VV-3

VV-{######}

10

VV-000010

VV-000011

VV-000012

Product-{####}

100

製品-0100

製品-0101

製品-0102

研究-{####}-CC

1000

研究-1000-CC

研究-1001-CC

研究-1002-CC

VV-{###}-{status__v}-{products__cr.name__v}

001

VV-001-Active-Cholecap

VV-002-ActiveCholecap

VV-003-Active-Cholecap

{product__v.name__v}-{country__v.name__v}-{####}

0001

Cholecap-Japan-0001

Cholecap-Japan-0002

Cholecap-Japan-0003

トークンの使用

トークンセレクタを使用すると、フィールドトークンを使用してオブジェクトレコード名を自動的に設定することができます。同じオブジェクトから、または送信関係を持つオブジェクトからフィールドトークンを選択することができます。また、上記の同じ形式設定を使用して値形式フィールドに名前式を入力することもできます。現在 Vault は、テキスト数字および単一の値選択リストオブジェクトフィールドのトークンに対応しています。

トークンによって参照されるフィールドが更新された場合、Vault はシステム管理名を更新しないことに注意してください。

開始数について

開始数の設定では、最初に作成されたオブジェクトレコードの値を定義することができます。0 以外の正の整数を最大 32 文字まで入力することができます。デフォルトの開始番号は 1 です。実装すると、Vault は連番カウンターを維持し、以降の新規レコードごとに値を増加します。

システム管理名が既に実装されていて、開始番号の値を編集する場合:

  • 新規開始番号は、現在表示されている値よりも大きくなければいけません。Vault は次に使用できる番号を表示します。
  • 現在表示されている値よりも大きい値を選択すると、既存のファイリングされていない値は入力されません。次に作成されるオブジェクトレコードは、連番に指定された新規番号から始まります。
  • 保存すると、Vault は、値が有効かどうか (オブジェクトの以前の既存の値より大きい) を確認し、無効の場合はエラーメッセージを返します。

これらの値を変更すると、Vault は変更後に作成されたすべての新しいオブジェクトレコードに新しい値を適用します。既存のオブジェクトレコードは、元の値を保持します。

システム管理名付きのオブジェクトレコードを作成するまたは編集する

名前がシステム管理されるオブジェクトのオブジェクトレコードを作成または編集する際には、名前フィールドは読取り専用 (編集不可) になります。新しいオブジェクトレコードを保存すると、Vault はシステム管理名を表示します。

連続する番号値に関する既知の問題

順序に従った番号値は保証されますが、番号値が連続することは保証されません。ネットワークエラーのために 1 つ以上のレコードが保存されない場合、連続して作成されたオブジェクトレコードには、連続した番号のシステム管理名がない場合があります。