管理者は、基本ドキュメントレベルで、または個別のタイプ、サブタイプ、分類のいずれかで、ドキュメントタイプごとに添付ファイルを有効化することができます。管理者は、オブジェクト設定で 標準またはカスタムオブジェクトに添付ファイルを有効化することもできます。

添付ファイル関係タイプをソースバージョン固有、ターゲットバージョン固有、または両方に有効化するには、Veeva サポートにお問い合わせください。添付ファイルがソースバージョン固有になると、Vault は既存の添付ファイルをそのソースドキュメントの最新版および最新の固定状態バージョンに割り当てます。添付ファイルがターゲットバージョン固有になると、Vault はすべての添付ファイルバージョンを対応するドキュメントバージョンに割り当てます。割り当てジョブが完了すると、Vault はシステムメッセージを送信します。さらに Vault は、どの添付ファイルバージョンがどのドキュメントバージョンに関連付けられているかが分かるように、監査証跡に割り当ても記録します。

デフォルトで Vault は、ロールベースのドキュメント権限を使って添付ファイルの操作を制御します。

  • ドキュメント: ドキュメントの表示権限では、添付ファイルの表示とダウンロードが行えます。
  • ドキュメント: 関係の編集権限では、ドキュメントの添付ファイルの追加、削除、バージョニングが行えます。

セキュリティプロファイル経由で割り当てられた権限セットにより、ユーザのオブジェクトレコードの添付ファイルへの操作を制御します:

  • オブジェクト: 参照権限では、オブジェクトレコードにアクセスできるユーザ (企業管理者またはカスタムタブ経由) は、添付ファイルを表示・ダウンロードすることができます。
  • オブジェクト: 編集権限 (各オブジェクトタイプに個別に割り当てられる) では、オブジェクトレコードの添付ファイルを追加、削除、バージョニングすることができます。

オブジェクト添付ファイルの保護

オブジェクト添付ファイルを保護すると、お使いの Vault のユーザのオブジェクトレコードの添付ファイルの操作の制御性を高めることができます。これには、添付ファイルの削除、アップロード、表示が含まれます。

オブジェクトの添付ファイルセキュリティを有効化するには、管理者 > コンテンツ設定 > オブジェクト > [オブジェクト] > 詳細に進み、添付ファイルの制御にアクションセキュリティを使用するのチェックボックスを選択します。このチェックボックスは、まず添付ファイルを許可する設定がオブジェクトに有効化されている場合にのみ選択可能です。このオプションは、カスタムオブジェクトの作成時にデフォルトでオフになります。このオプションが無効化されていると、添付ファイルセキュリティはこれまでのリリースと同じように機能します。

この設定を有効化すると、Vault はオブジェクトに以下のオブジェクトアクションを追加します。

  • 添付ファイル: 削除
  • 添付ファイル: 説明の編集
  • 添付ファイル: アップロード
  • 添付ファイル: 表示およびダウンロード

次に、該当する権限セットについてこれらのアクションの権限を編集することができます。

権限

アクセス権詳細

添付ファイル: 削除: 表示

添付ファイルでの削除アクションが表示されますが、使用することはできません。

添付ファイル: 削除: 実行

ユーザは、添付ファイルで削除アクションを表示・使用することができます。

添付ファイル: 説明の編集: 表示

説明の編集アイコンが表示されますが、使用することはできません。

添付ファイル: 説明の編集: 実行

説明の編集アイコンを表示・使用することができます。

添付ファイル: アップロード: 表示

添付ファイルセクションにアップロードボタン、添付ファイルのバージョン履歴に復元アクションが表示されますが、いずれも使用できません。

添付ファイル: アップロード: 実行

添付ファイルセクションのアップロードボタンと添付ファイルの復元アクションが表示され、それを使用することができます。

添付ファイル: 表示およびダウンロード: 表示

添付ファイルセクションとビューアの添付ファイルの表示が表示され、操作することができます。ユーザにダウンロードボタンは表示されません。

添付ファイル: 表示およびダウンロード: 実行

添付ファイルセクションとビューアの添付ファイルの表示が表示され、操作することができます。ユーザにはダウンロードボタンが表示され、使用することができます。

  • 添付ファイルアクションごとに、ユーザが表示または実行権限のどちらも有していない場合は、関連付けられたアクション、セクションまたはボタンは表示されません。
  • 権限セットにオブジェクトに対する編集または削除権限が付与されている場合、上記すべてのアクションはデフォルトで実行権限を有します。権限セットに参照権限のみが付与されている場合、添付ファイル: 表示およびダウンロードアクションはデフォルトで実行権限を有します。
  • 添付ファイルの制御にアクションセキュリティを使用する設定を無効にすると、オブジェクトからこれらのオブジェクトアクションが削除され、これらのアクションを参照する権限セットの入力が削除されます。さらに、添付ファイルセキュリティが以前の動作に初期化されます。
  • さらなるセキュリティとして、オブジェクトにアトミックセキュリティを有効化し、ライフサイクル別および/またはロール別で添付ファイルアクションを制御します。