組織は、Veeva サポートチケットを申請することで本番環境の Vault を作成するようリクエストすることができます。Veeva は、SLA に従い、リクエストが受領されてから 24 時間以内にこのリクエストに応答します。すべてのプロビジョニングは、バリデーション済みツールである Vault 管理コンソールを使用して実施されます。

限定リリースおよび一般リリース間の移動

限定リリースと一般リリースが同じバージョンである場合に、Vault を両リリース間で移動することができます。これは、一般リリース直後にのみ可能です。

この期間外で、限定リリースから一般リリースに移動する必要がある場合には、新規 Vault をプロビジョニングする必要があります。1 つのドメインから別のドメインに Vault を移動することはできません。

サンドボックス Vault

Sandbox Vault は、UAT や妥当性確認テストを含むテスト環境を提供します。Sandbox Vault について、詳細は Sandbox Vault の管理をご覧ください。

コピー: 本番環境 Vault の作成

本番環境の Vault を作成する際に、Veeva 製品オペレーションは Sandbox Vault の 1 つを「クローン」します。クローンでは、Vault の設定のみがコピーされます。以下はコピーには含まれません:

  • ドキュメント
  • 特定のオブジェクトのオブジェクトレコード (この一覧はアプリケーションごとに異なります。含まれる/含まれないオブジェクトの全リストについては Veeva 担当者にお問い合わせください。本リストは予告なく変更されることがあります。)
  • ユーザ (設定コピーにグループは含まれますがユーザメンバーシップは含まれません。)
  • 構成の選択を許可する設定が有効になっていない場合の自動管理グループ
  • ドメインレベルの設定 (SSO、セキュリティポリシーなど)
  • ユーザ固有のセキュリティオーバーライド (個別のユーザではなく、グループを使用してセキュリティオーバーライドを設定することが推奨されます。)

設定移行パッケージVault ローダを使用して新しい本番環境 Vault に、除外されたほとんどの項目を再作成することができます。

Vault 名、ドメインおよび DNS の変更

Veeva サポートチケット

Vault 名

Vault 名の変更は、Vault 選択メニューとマイ Vault ページに表示されるラベルにのみ影響します。

ドメイン名

ドメインは、各ユーザのログイン名の一部です (user@domain.com)。ドメイン名を変更した後は、すべてのユーザは新しいドメイン名でログインする必要があります。

DNS

DNS は Vault スラッグです。例えば、https://veeva-qms.veevavault.com です。DNS は各 Vault に固有です。特に、サブドメイン (この例では「veeva-qms」) が一意であるためです。

Vault の DNS のサブドメインを変更することができます。これによりユーザが作成したブックマークのリンクが切れますが、Vault 内で確立された参照は、DNS の変更後にも変わらず機能します。

マネージドサービス用ライセンス

多くの Vault にはマネージドサービス用ライセンスが含まれています。Vault オペレーションチームは、Veeva 担当者にこれらのライセンスを追加して、設定と管理を支援します。これらのライセンスは無償で、企業が購入したライセンスとしては数えられません。ただしこれらのライセンスは、完全ユーザライセンスの合計数に表示されるため、使用合計数が、管理者 > 設定 > 全般設定のライセンス情報内に表示される有効なライセンス合計数数を超える場合があることを意味します。

ライセンスの減少

組織が Veeva ファイナンス経由でライセンスの減少注文を送信した場合、Vault オペレーションは有効なライセンスの合計数を減らしますが、既存のユーザは削除しません。管理者 > 設定 > 全般設定のライセンス情報内に超過数が表示されます。この超過数は、管理者が Vault からユーザを削除するまで残ります。