Vault Loader を使うと、アップロードしたソースファイルおよびドキュメントテンプレートから、さらにコンテンツプレースホルダーとして新規ドキュメントの一括作成を行うことができます。また、Vault で既存のドキュメントの情報を更新することもできます。
ドキュメントを読み込むには
ドキュメントを読み込む前に:
- ソースファイルからドキュメントを作成する場合は、ファイルをステージングサーバに FTP または Vault REST API のフォルダまたはファイルの作成 (50MB 未満のファイル) あるいは再開可能なアップロードセッション (50MB 超のファイル) のエンドポイント経由でアップロードします。
- ドキュメントフィールド値を含む CSV 入力ファイルを準備します。
ドキュメントを読み込むには:
- ローダタブの左側のパネルで、読み込みをクリックします。
- CSV ファイルで選択をクリックし、CSV 入力ファイルを選択します。
- オブジェクトタイプ選択リストで、ドキュメントを選択します。
- アクションタイプ選択リストで、作成または更新を選択します。
- 任意の作業: ドキュメント移行モードチェックボックスを選択して、任意の状態または状態タイプのドキュメント、ドキュメントバージョン、ドキュメントレンディション、またはドキュメント、バージョン、ロールを作成できるようにします。これにより、CSV 入力ファイルに名前、ドキュメント番号、バージョン番号を設定できるようになります。
- 任意の作業: 検証用に出力ログに更新済みフィールド値を含めるチェックボックスを選択して、サポートされている VQL フィールドを出力ログに含めます。VQL クエリ検証はパフォーマンスに影響します。ドキュメントのアーカイブ中は、Vault はこのオプションをサポートしません。
- 任意の作業: フィールドのマッピングをクリックして、フィールドマッピンググリッドにアクセスします。
- 読み込みの開始をクリックします。
Vault がリクエストの処理を開始します。終了すると、Vault 通知とメール (リクエスト詳細および CSV 出力ファイルが添付された) が送信されます。
注: Vault はドキュメントのインデックスを非同期で再作成するため、Vault ローダでドキュメントを作成および更新するときに検証用に出力ログに更新済みフィールド値を含めるを使用すると、更新済みフィールド値が出力ログに含まれない場合があります。
フィールドマッピング
フィールドマッピングを使用すると、読み込むために選択したオブジェクトタイプの特定のフィールドを CSV 入力ファイルの列にマッピングできます。例えば、製品オブジェクトレコードを作成する際に、therapeutic_area__v
フィールド名を疾患領域 CSV 列にマッピングすることができます。
フィールドをマッピングするには:
- CSV ファイルを選択してから、オブジェクトドロップダウンリストのドキュメントを選択します。
- アクションタイプドロップダウンで、作成、更新、更新/挿入または削除を選択します。
- キーフィールドドロップダウンで、選択されているオブジェクトから任意の固有フィールドを選択します。このオプションは、削除、更新/挿入、および更新アクションのみに必要です。
- フィールドのマッピングボタンをクリックして、フィールドマッピンググリッドにアクセスします。フィールドのマッピングドロップダウンボタンをクリックし、保存したマッピングの読み込みを選択して、これまでに保存したマッピングを読み込むこともできます。
- 任意の作業: 追加の列フィルタを適用します。
- 任意の作業: フィールドのクリアをクリックして、すべての既存の列マッピングをクリアします。
- 任意の作業: 自動マッピングをクリックして、一致するオブジェクトラベルまたはオブジェクト名に基づいて Vault が自動的に CSV 列をオブジェクト列にマッピングできるようにします。
- 任意の作業: 検索ボックスを使用して、特定のオブジェクト列を検索します。
- CSV 列で、該当するドロップダウンリストから列名を選択し、目的のオブジェクトフィールドまたはラベルにマッピングします。フィールドマッピンググリッドの上にページ番号を入力するか、ナビゲーション矢印を使用すると、指定したページにジャンプできます。
- マッピングの保存をクリックして、現在の列マッピングを保存します。
- 読み込みの開始をクリックします。
自動フォーマット
Vault では特定のフィールドを特定のフォーマットにする必要があるため、ローダが読み込みを完了する前に自動フォーマットを使用してフィールドの値を Vault の標準フォーマットに変換します。ローダは以下のフィールドタイプに自動フォーマットを使用します:
- ブーリアン
- ローダは読み込み前にすべてのブーリアンフィールド値が True または False になるようにします。
- 選択リスト
- データを選択リストにマッピングする場合、ローダは読み込み前のルックアップに選択リスト名 (例:
family__c
) を使用します。選択リストの名前を入力しなかった場合、ローダはルックアップに選択リストラベル (例: ファミリー) を使用することもできます。
追加情報
- Vault では、必須の CSV 列が黄色でハイライト表示されます
- CSV 列のドロップダウンリストでは、CSV の有効な列に (マッピングなし) と表示されます
- (マッピングなし) を選択すると、すでマッピングされている列のマッピングが解除されます
- すでにマッピングされているフィールドは、マッピングが解除されるまで CSV 列ドロップダウンに表示されません
CSV 入力ファイルの準備
ドキュメントフィールドは Vault 間やドキュメントタイプ間で異なります。以下のリストには、必須のフィールドの他、さまざまなフィールドタイプを網羅する複数のサンプルフィールドが含まれます。未分類のドキュメントを作成する際には、これらのフィールドの一部は適用されません。ローダを使用して列の見出しを抽出し、そのファイルに基づいて CSV 入力を作成していただくことを推奨します。関係を追加できるのは、ID 値を使用した複数値の関係フィールドまたは固有フィールドに基づくルックアップからのみになります。name__v
は固有フィールドではありません。複数値フィールドを含むドキュメントをアップロードする場合は、値の間にスペースを入れずにコンマ区切りのリストとして値を入力します。
注: Vault Loader を使用してドキュメントを作成したり更新したりするには、CSV ファイルに UTF-8 エンコーディングを使用する必要があります。
注: 入力ファイルにドキュメントの外部 ID を使用して、ソースドキュメントとターゲットドキュメント両方に関係を作成することができます。ルックアップとしてドキュメント外部 ID を使用するには、外部 ID のみを提供して、source_doc_id__v
と target_doc_id__v
のフィールドは除外する必要があります。
列の見出し | フィールド | 値の例 | メモ |
---|---|---|---|
ID | ID | 486 | アクションの更新に必須。これはドキュメントの内部 ID 番号です。Vault Loader で既存のドキュメント抽出をすると ID 値を確認することができます。 |
name__v | ドキュメント名 | 2017年春チラシ | ドキュメントタイプが自動命名を使用しない限り必須; この場合値を提供するとデフォルト値が上書きされます。 |
type__v | ドキュメントタイプ | 資料 | 必須。 |
subtype__v | サブタイプ | プロモーション | 選択されたドキュメントタイプにサブタイプがある場合必須. |
classification__v | 分類 | 患者教育 | 選択されたサブタイプに分類がある場合必須. |
lifecycle__v | ドキュメントライフサイクル | 資料レビュー | 必須。 |
major_version_number__v | メジャーバージョン番号 | 1 | 複数のドキュメントバージョンを作成している場合必須; これは "v1.3" の "1" が挙げられます。これは、ドキュメントの過去のバージョンを更新するために使用することはできません。Vault Loader で編集できるのは最新バージョンのみです。 |
minor_version_number__v | マイナーバージョン番号 | 3 | ドキュメントバージョンを作成している場合必須; これは "v1.3" の "3" が挙げられます。これは、ドキュメントの過去のバージョンを更新するために使用することはできません。Vault Loader で編集できるのは最新バージョンのみです。 |
ファイル | ソースファイル | 2017-flyer.pdf | FTP サーバのファイルを参照します。この場合、ファイルはルートディレクトリにありますが、サブディレクトリを作成してそこにファイルを置くこともできます。ファイル参照にはファイル拡張子を含める必要があります。例えば「2017-flyer.pdf」のようになります。 |
product__v | 製品 | 00P000000000101 | 列の見出しとしてドキュメントフィールド名 (product__v ) と、レコードの ID 値を使用してオブジェクトレコードを参照します。入力例のように、値が固有でなければならないオブジェクトフィールドを使用してオブジェクトレコードを参照することができます。 |
campaign__c.name__v | キャンペーン > 名前 | 障害を乗り越える | ドキュメントフィールド名 (campaign__c ) とオブジェクトフィールド名 (name__v ) を列の見出しとして使用してオブジェクトレコードを参照します。 |
country__v.external_id__c | 国 > 外部 ID | US120 | ドキュメントフィールド名 (country__v ) とオブジェクトフィールド名 (external_id__c ) を列の見出しとして使用してオブジェクトレコードを参照します。 |
audience__c | オーディエンス (選択リスト) | 患者,薬剤師 | UI ラベルを使用して選択リストオプションを参照します。 |
clm_content__v | CLM コンテンツ | false | はい/いいえタイプフィールドに「いいえ」と示します。 |
publish_date__c | 発行日 (日付) | 2017-12-03 | 日付フィールドを入力します。日付は YYYY-MM-DD のフォーマットを使用する必要があります。 |
ドキュメント作成の入力例
以下のタイプのドキュメントを作成できます:
- アップロードされたファイルからドキュメントを作成します。入力例をダウンロードします。
- テンプレートからドキュメントを作成します。入力例をダウンロードします。
- コンテンツプレースホルダードキュメントの作成。入力例をご確認ください:
- 未分類ドキュメントの作成。入力例をご確認ください:
関連権限
Vault ローダを使用してドキュメントを作成するため、標準の Vault ローダ権限に加えて、セキュリティプロファイルにはアプリケーション: すべてのドキュメント: すべてのドキュメントアクション権限が含まれている必要があります。