Vault では、スケジュール済み、進行中および完了したジョブインスタンスを管理でき、さらにスケジュール済みと進行中のインスタンスにさまざまなアクションを実行することができます。管理者 > ジョブ > ジョブステータスページには、スケジュールされているジョブ Vault ローダ経由で実行されるジョブの両方のステータスが表示されます。

ジョブステータスページについて

ジョブステータスページでは、インスタンスが現在の状態ごとに区別されます。

スケジュール済み
有効なジョブに対する次回のスケジュール済みインスタンスが表示されます。Vault ローダジョブはスケジュールすることができず、このリストには表示されません。
実行中
開始してまだ完了していないインスタンスが表示されます。
履歴
キャンセルされたインスタンスまたはエラーが発生したインスタンスなど、Vault のすべての過去のジョブインスタンスのログが表示されます。このセクションでは、ジョブ ID をクリックすると、特定のインスタンスに有効となっているジョブの定義を表示することができます。
ジョブステータスページでは、各セクションに最新のインスタンスが表示されます。メインページにすべてのインスタンスが表示されていない場合は、すべて表示をクリックして全リストを表示します。全一覧にフィルタを適用して、特定の日付のインスタンス、特定のジョブのインスタンス、特定の完了ステータスのインスタンスなど、特定のインスタンスを検索することができます。

ジョブステータスおよび履歴

ジョブモニタリングへのアクセス

管理者 > ジョブ > ジョブステータスでジョブインスタンスを確認することができます。このページへのアクセスは、管理者: ジョブ権限および管理者: ジョブ権限で制御されています。

ジョブインスタンスに対するアクション

インスタンスのアクションメニューを使うと各インスタンスのオプションにアクセスできます。インスタンスのステータス (スケジュール済み、実行中、完了) によってオプションは異なります。これらのアクションの多くは、スケジュールされたジョブのみに適用され、Vault ローダジョブには適用されません。

今すぐ開始
スケジュール済みのジョブインスタンスを繰り上げて直ちに開始します。影響を受けたインスタンスが完了すると、Vault は、次のインスタンスをスケジュールします。例えば、11PM PST (太平洋標準時) に開始する予定のインスタンス 103 について、Teresa が 4PM に今すぐ開始を選択したとします。インスタンス 103 が完了すると、Vault が次のインスタンスを翌日の 11PM PST にスケジュールします。ユーザが今すぐ開始を選択する度に、Vault は生じていない次にスケジュールされたインスタンスをキャンセルします。例えば、スケジュールされている日次のジョブを手動で 3 回実行した場合、3 日間はそのスケジュールに従ってジョブが実行されなくなります。このアクションはスケジュール済みのインスタンスにのみ使用できます。
ジョブを無効にする
ジョブの定義に対するステータスを無効に変え、現在スケジュール済みのインスタンスをキャンセルします。ステータスが無効の場合、Vault はこれ以上インスタンスをスケジュールしません。このアクションはスケジュール済みのインスタンスにのみ使用できます。
キャンセル
現在スケジュール済みのインスタンスをます。ジョブの定義は有効のままであるため、Vault は次のジョブインスタンスを自動でスケジュールします。誤ってスケジュール済みのインスタンスをキャンセルした場合は、ジョブインスタンスを無効化した後に再有効化すると、Vault にキャンセルされたインスタンスの再スケジュールを指示することができます。このアクションは、スケジュール済みおよび実行中のインスタンスに使用できます。
ジョブの定義の表示
現在有効なジョブの定義を開きます。このアクションはスケジュール済みインスタンスにのみ使用できます。実行中のインスタンスおよびインスタンスの履歴では、インスタンス ID (ジョブ ID) をクリックすると、インスタンス実行時に有効化されたジョブ定義を表示することができます。
ログのダウンロード
ジョブインスタンスの TXT 形式のログをダウンロードします。ログには、ジョブスケジュール時間ジョブ実行時間の他、ジョブインスタンス中に発生したあらゆるエラーに関する詳細が含まれます。

ジョブ完了ステータスについて

完了済みのジョブインスタンスに想定されるステータスは次の通りです。

成功
問題なくジョブインスタンスが完了した。
キャンセル済み
管理者がジョブインスタンスをキャンセルした。
エラーが発生しました
1 つ以上のエラーがジョブインスタンスに発生した: 例: ワークフローが進行中であったため Vault がドキュメントを更新できなかった; ドキュメントに選択されたロールにユーザが割り当てられていなかったため Vault が通知を送信できなかったなど。
実行できませんでした
Vault のジョブ開始時に内部エラーが発生した。スケジュールされたジョブにこのエラーが発生する場合は、Veeva サポートにお問い合わせください。Vault ローダを使用中にこのエラーが発生する場合、使用しているパラメータが有効かどうかチェックしてください。
スケジュール不履行
スケジュールされた時間に開始できなかったためジョブインスタンスがスキップされた。できるだけスケジュールされた時間付近でジョブが実行しようとします。メンテナンス、システム機能停止、または同時実行のジョブ件数が多すぎるため、予定された時間に Vault が使用できない場合、ジョブはスケジュールされた時間後 5 時間は実行を試行し続けます。この時間枠でジョブが開始できない場合、Vault はインスタンスをスキップします。ジョブが頻繁にスケジュールをスキップする場合は、Veeva サポートにご連絡ください。ジョブの開始時間が重ならないように調整するか、似たようなジョブをまとめてジョブ件数を少なくさせる必要があります。

終了したジョブインスタンスについて

Vault は、24 時間実行後に完了していない非同期 SDK ジョブタイプ、および EDL アイテムの一致タイプジョブのインスタンスを自動的に終了します。その他すべてのジョブは、3 日間の実行後に自動的に終了します。Vault は、エラーが発生しましたステータスの履歴にあるこれらのジョブを記録します。