レポートタイプは、新規レポートの「レポートするオブジェクト」を決定します。例えば、ドキュメントはレポートがドキュメントをレコードとして見るということを意味し、キャンペーンが関連づけられた製品はレポートが製品キャンペーンのレコードを見るということを意味します。

さらにレポートタイプは、レポート列、フィルタなどとしてどのフィールドが使用できるかに影響を及ぼします。ユーザが新規レポートを作成する際、最初の手順はそのレポートタイプを選択することです。

Vault には、編集できないデフォルトの標準レポートタイプが含まれていますが、管理者はカスタムレポートタイプを作成することもできます。カスタムレポートタイプは、ドキュメントを含まないオブジェクトデータレコードのみを表示するレポートや、カスタムオブジェクトの詳細を表示するレポートといった種類の特定のレポートを作成できる唯一の方法です。カスタムタイプについて詳しくは、レポートタイプの構成を参照してください。

標準レポートタイプ

レポートタイプ説明プライマリオブジェクトセカンダリオブジェクト
ドキュメントドキュメントが一意のレコードとして表示され、ユーザはドキュメントフィールドを使用できます。ドキュメント 
レンディション付きドキュメントドキュメントが一意のレコードとして表示され、ユーザはドキュメントレンディションフィールドを使用できます。ドキュメントレンディション
ドキュメント付きレンディションすべての表示可能なドキュメントレンディションが一意のレコードとして表示され、ユーザはドキュメントフィールドを使用できます。レンディションドキュメント
ドキュメント付きワークフローワークフローまたはタスクが一意のレコードとして表示され、ユーザはドキュメントフィールドの他にも、タスク所有者ワークフロー期日およびワークフロー名などのワークフローフィールドも使用できます。ワークフロードキュメント
ドキュメント付きバインダーまずバインダーが表示され、次にその中のドキュメントが一意のレコードとして表示されます。このレポートタイプはバインダーの構造を反映しません。バインダードキュメント
日付1900 年 1 月 1 日からすべての日付に対してレコードを返します。このレポートエンティティは Vault オブジェクトではなく、標準レポート作成には表示されませんが、管理者は時系列レポートタイプで使用できるようレポートビューを設定できます。
[オブジェクト] 付きワークフローワークフローまたはタスクが一意のレコードとして表示され、ユーザは固有のオブジェクトフィールドの他にも、タスク所有者ワークフローステータスおよびワークフロー名などのワークフローフィールドも使用できます。管理者は、ユーザの Vault に表示するために、それぞれの特定のオブジェクトにこのレポートタイプを作成する必要があります。ワークフロー[オブジェクト]
ドキュメント付きバインダーセクションまずバインダーセクションが表示され、次にその中のドキュメントが一意のレコードとして表示されます。Vault は、バインダー内の第一セクションレベルのみをレポートすることができます。そのため、例えばセクション A にサブセクションがある場合、これらのサブセクション内のすべてのドキュメントがセクション A 内にあるものとして扱われます。 このレポートタイプでは、バインダー内のドキュメントは表示されませんが、セクション内のドキュメントは表示されます。バインダーセクションドキュメント
ドキュメントおよびバインダーが関連付けられたバインダーセクション第一のレベルでバインダーとバインダーセクションの両方をレポートし、バインダー別とバインダーセクション別の両方で、バインダー内のドキュメントをグループ化することができます。入れ子状のサブバインダーを含むバインダーおよびバインダーセクションの場合、レポートはサブバインダーのすべてのドキュメントをリストしますが、サブバインダー自体をドキュメントとしてリストしません。バインダーセクションドキュメント、バインダー
ドキュメントが関連付けられた R&UR&U タスク (ワークフローとは異なる) が一意のレコードとして表示され、ユーザは一部のドキュメントフィールドの他にも、R&U タスクフィールドおよびワークフローフィールドも使用できます。R&U タスクドキュメント
ドキュメントが関連付けられた配布管理版コピー、iRep および承認済みメール配布が一意のレコードとして表示されます。ドキュメントフィールドに加えて、例えば配布ステータスや配布対象者詳細など異なる配布タイプに特定のフィールドを管理版コピーに追加できます。このレポートタイプは、一部の Vault では使用できません。配布ドキュメント
ドキュメント付き [オブジェクト]特定のオブジェクトの Vault オブジェクトレコードが一意のレコードとして表示され、ユーザはドキュメントフィールドを使用できます。これらのレポートタイプは、お使いの Vault で各標準オブジェクト (製品、治験など) に使用することができます。[オブジェクト]ドキュメント
原本が関連付けられたコピー

コピーの作成アクションを使用して作成されたすべてのドキュメントの他、各原本ドキュメントが表示されます。

ドキュメント関係レポートには詳細設定オプションがあります。

コピー (コピー元関係にあるソースドキュメント)原本ドキュメント (コピー元関係にあるターゲットドキュメント)
コピーが関連付けられた原本

コピーの作成アクションを使用して作成されたすべてのドキュメントの他、各コピーが表示されます。

ドキュメント関係レポートには詳細設定オプションがあります。

原本ドキュメント (コピー元関係にあるターゲットドキュメント)コピー (コピー元関係にあるソースドキュメント)
ターゲットドキュメントが関連付けられたその他のソースドキュメント

ドキュメント関係が 1 つ以上あるすべてのドキュメントが表示されます。レポートバインダーで、レポートの関係タイプを手動で選択する必要があります。

ドキュメント関係レポートには詳細設定オプションがあります。

関係にあるソースドキュメント関係にあるターゲットドキュメント
ソースドキュメント付きのその他のターゲットドキュメント

1 つ以上のドキュメント関係にあるターゲットのすべてのドキュメントが表示されます。レポートバインダーで、レポートの関係タイプを手動で選択する必要があります。

ドキュメント関係レポートには詳細設定オプションがあります。

関係にあるターゲットドキュメント関係にあるソースドキュメント
サポートするドキュメントが関連付けられたサポートされるドキュメント

サポートするドキュメント関係が 1 つ以上あるすべてのドキュメントが表示されます。このレポートは、ソースドキュメント別にグループ化します。例えば、「CholeCap Ad Spring 2016」には 3 つのサポートするドキュメントがあります。

ドキュメント関係レポートには詳細設定オプションがあります。

関係にあるソースドキュメント関係にあるターゲットドキュメント
サポートされるドキュメントが関連付けられたサポートするドキュメント

1 つ以上の サポートするドキュメント関係にあるターゲットのすべてのドキュメントが表示されます。このレポートは、ターゲットドキュメント別にグループ化します。例えば、「Cholesterol with CholeCap」のドキュメントには、サポートするドキュメントとして使用する 3 つのドキュメントがあります。

ドキュメント関係レポートには詳細設定オプションがあります。

関係にあるターゲットドキュメント

関係にあるソースドキュメント

作成者付きのドキュメント作成フィールドのユーザに一致するすべてのドキュメントを表示するマルチパスレポート。例えば、Teresa Ibanez によって作成されたすべてのドキュメント。

ドキュメント

ユーザ

上位または下位の複数のオブジェクト付きのタイプ

製品の国およびドキュメントが関連付けられた製品のレポートなど、上位または下位の複数のオブジェクトが含まれる特定のレポートタイプを有する場合があります。そのレポートタイプでは、製品がプライマリレポーティングオブジェクトで、下位のオブジェクトとして製品国ドキュメントが関連づけられています。複数の上位または下位のオブジェクトを含むレポートは、表レポートにのみ使用することができます。

「上位」のオブジェクトは、プライマリレポートオブジェクトに対する参照または親関係で関連付けられたオブジェクトです。「下位」のオブジェクトは、子オブジェクト、単純な結合オブジェクト、参照関係で関連付けられたオブジェクト、または関連ドキュメントです。詳細は、オブジェクト関係についてをご覧ください。