Vault ではドキュメントとしてオーディオファイルをアップロードし、ドキュメント情報ページから再生することができます。

オーディオレンディション

Vault は、アップロードされた各オーディオファイルに対して MP3 形式のレンディションファイルを作成します。オーディオ変換には時間がかかる場合があり、完了すると通知が表示されます。Vault は自動的に、オーディオプレイヤー付きのドキュメント情報ページにオーディオレンディションを開きます。適切な権限があれば、これらのレンディションや元のソースファイルをダウンロードすることもできます。

オーディオファイルにアルバムアートが埋め込まれている場合、Vault はサムネイルとしてアルバムアートを使用します。それ以外の場合、デフォルトのサムネイルは黒い四角です。Vault はサムネイルに ID3 タグを自動的に表示します。アルバムアートのサムネイルは WAV オーディオファイルではサポートされていません。

サポートされているファイル形式

Vault は以下のオーディオファイル形式をサポートします:

  • AAC *.aac
  • MP3 *.mp3
  • AIFF *.aiff
  • Apple Lossless *.m4a
  • FLAC *.flac
  • WAV *.wav
  • WMA *.wma

Vault は、ソースオーディオファイルを最大 128 kbps にレンダリングします。インポート済みレンディションや他のタイプのレンディションを使用してより大きいサイズのファイルをアップロードすることはできますが、Vault でサイズの大きいオーディオファイルを再生することはできません。

同時表示の制限

Vault は、同じオーディオファイルを同時に再生することのできるユーザの人数を 30 人までに制限しています。既に最大数のユーザによって再生されている音声ファイルを聴こうとすると、Vault は後でもう一度試すことを勧めるメッセージを表示します。

トランスコーディングについて

トランスコーディングは、オーディオファイルをアップロードした後に裏側で起こる処理です。処理自体は見えませんが、音声ファイルをアップロードしても Vault ですぐに再生可能にならないのはこのためです。トランスコーディングが終了したら、権限のあるユーザは Vault でオーディオファイルを再生することができます。

音声ファイルをトランスコードする最も重要な理由は、高品質にフォーマット済みの音声ファイルを、インターネット上に簡単に送信可能で、帯域幅の送信を最小限に抑えるフォーマットに変換するためです。さらに、サポートされるフォーマットが制限された特定のプラットフォームを対象とする必要があります。そのため、メディアをサポートされた適切なフォーマットに変換する必要があります。

コメントおよび注釈

音声レンディションではインライン注釈機能を使用できませんが、ドキュメントレベルのコメントが Vault で有効化されている場合、これを使用することで音声ファイルにフィードバックを提供できます。

コメントを入力するときに、タイムスタンプを含めることができます。オーディオの再生中にコメントを入力する場合、Vault は自動的にタイムスタンプをコメントフィールドに挿入します。オーディオを一時停止させたり、停止させると、@MM:SS (@00:32) 形式または @HH:MM:SS (@01:02:32) 形式を使って手動でタイムスタンプを入力できます。これらのタイムスタンプは、オーディオファイル内の特定の時間にスキップするためのリンクとして使用できます。タイムスタンプに無効な時間 (30 秒のオーディオファイルに @00:45 など) が使用されていたり、形式が間違っていると (@ 00:35 など)、Vault はこのリンクを作成しません。

コメントの並び替え

作成日またはオーディオタイムスタンプでオーディオのコメントを並び替えることができます。コメントを並び替えるには、ソート条件のドロップダウンリストで作成日 (古い順) またはオーディオタイムスタンプを選択します。作成日 (古い順) がデフォルトで選択されています。

既知の問題

これらの問題は、Windows 7 および Internet Explorer 11 (IE11) を使用しているユーザにのみ影響します。これらの問題が生じた場合は、別のブラウザをお試しください。

  • オーディオファイルの再生が完了したら、次に再生する前にページをリフレッシュする必要があります。
  • オーディオプレーヤーの再生ボタンをクリックすることはできますが、プログレスバーは機能しません。