オフライン注釈を使うと、使い慣れた編集ツールを使用することで、オフラインの状態でもレビューアの生産性が高くなります。どんなドキュメントも注釈と共にエクスポートでき、好みの PDF エディタでオフラインレビューを実行することができます。エクスポートされた注釈に返信し、新規注釈を作成することができます。終了したら、Vault に注釈付きレンディションをインポートすることができます。この機能は、管理者が有効にする必要があります。

オフラインでも、複数のユーザが同時にレビューと注釈を行うことができます: インポートすると、Vault は、ユーザが UI 経由で注釈を行ったかのように、各新規注釈をドキュメントに追加します。間違えても、Vault の直前のインポートを元に戻すオプションを使って簡単に復元することができます。

注釈のエクスポートおよび注釈のインポートメニューオプションにアクセスするには、ドキュメント上で注釈権限を含むロールを有している必要があります。エクスポートするには、ドキュメント: レンディションのダウンロード権限を付与するセキュリティプロファイルも有している必要があります。

オフライン注釈のエクスポート方法

オフライン注釈を作成するには、ドキュメントのアクションメニューから注釈のエクスポートを選択します。表示可能なレンディションをエクスポートし注釈を付ける場合、Vault は、オフライン注釈をインポートすることはできなくなります。

ドキュメントは、注釈をエクスポートするために、表示可能なレンディションを有している必要があることに、ご注意ください。

注釈のエクスポートについて

注釈のエクスポートオプションは、アンカー、ページレベル注釈、解決済み注釈を含むすべての注釈をエクスポートします。Vault は、エクスポートにドキュメントレベルのコメントを含めません。

オフライン注釈をインポートするには

オフライン注釈で PDF をインポートするには:

  1. アクションメニューから注釈のインポートを選択します。
  2. 選択をクリックし、ダウンロードして注釈を行ったファイルを選択します。
  3. OK をクリックし、ファイルをアップロードします。

注釈のインポートを取消すには

間違いのあるインポートを取り消すには、アクションメニューから直前のインポートを元に戻すを選択します。

直前のインポートが新しい注釈または返信を作成した場合のみ、このオプションが表示されますので、ご注意ください。直前のインポートが作成した注釈のみが削除されます。

サポートされているオフライン アクション

Vault による様々なオフライン注釈アクションの扱いについてを以下の表で説明します。

オフライン アクションVault アクション
新規またはエクスポートされた注釈への返信返信としてインポート
新規注釈の作成新規注釈としてインポート
新規注釈を、承認済み、キャンセル済み、完了済み、または却下済みステータスに設定新規注釈のインポートおよび解決済みステータスの割り当て
複数の異なるユーザが作成した注釈付き PDF のインポートすべての新規注釈をインポートするユーザに帰属する
ドローイングマークアップクラウド注釈のインポート画像注釈としてインポート
ドローイングマークアップポリゴン注釈のインポートライン注釈としてインポート
ドローイングマークアップ接続済みライン注釈のインポートライン注釈としてインポート
ドローイングマークアップ自由形式注釈のインポート画像注釈としてインポート
添付ファイル注釈のインポート画像注釈としてインポート
スタンプツール注釈のインポート画像注釈としてインポート
記録済みオーディオ注釈のインポート画像注釈としてインポート
付箋コメント注釈のインポート付箋コメント注釈としてインポートし、フォーマットを Vault の付箋コメント形式に戻します
カーソル注釈に挿入テキストをインポートする画像注釈としてインポート
新規リンクの作成サポートされていません: リンクはインポートされません
エクスポートされた注釈の改訂 (タイプ、タグ、色など)サポートされていません: 既存の注釈は更新されません
エクスポートされた注釈の削除サポートされていません: 既存の注釈は削除されません
エクスポートされた注釈を、承認済み、キャンセル済み、完了済み、または却下済みステータスに変更サポートされていません: 既存の注釈は更新されません
様々なバージョンに注釈付け (v0.1 からエクスポートおよび v0.2 へインポート)サポートされていません: アクションなし
PDF 注釈で選択された「チェックマークの追加」サポートされていません: インポートされた注釈上のオプションは無視されます

Vault が一つまたは複数の注釈のインポートに失敗した場合、表示バーがエラー数を表示します。

メモ

エクスポート機能を使用すると、オフラインでも注釈を行え、既存のドキュメントにそれらの注釈をインポートすることができます。Vault では、エクスポートされたファイルを新規ドキュメントとしてアップロードすることはサポートされていません。

Vault は、新しい Adobe® Acrobat® 注釈と既存の Adobe® Acrobat® 注釈を区別できず、アップロード時にすべての注釈を新しいものとして扱います。特にそのドキュメントで注釈をインポートおよびエクスポートする場合は、既存の Adobe® Acrobat® 注釈を含む PDF ソースファイルをアップロードしないことをお勧めします。

サポートされている PDF ビューア

注釈のエクスポートアクション経由で PDF がダウンロードされると、次のアプリケーションの表示および注釈を行うことができます。

  • Adobe® Reader®: Adobe が現在サポートするすべてのバージョン®
  • Adobe® Acrobat®: Adobe が現在サポートするすべてのバージョン®

その他のアプリケーションを利用して表示や注釈の追加を行うことができますが、Vault はそれらの注釈を再びインポートすることはできませんので、ご注意ください。