Vault ではドキュメントとして動画をアップロードし、ドキュメント情報ページから再生することができます。

動画レンディション

Vault は、アップロードされた各動画ファイルに対して MP4 形式のレンディションファイルを作成します。動画変換には時間がかかる場合があり、完了すると通知が表示されます。Vault は自動的にドキュメント情報ページに動画レンディションを開きます。適切な権限があれば、これらのレンディションや元のソースファイルをダウンロードすることもできます。

さらに Vault は、ユーザの動画ファイルの 2 秒ポイントから静止画像を使用して、ライブラリのサムネイルを生成します。

ビデオ再生コントロールの使用

動画のコントロールバーのアイコンで、動画の再生と一時停止、10 秒間の巻き戻し、または音量調節ができます。Vault は、コントロールバーに、現在のタイムスタンプとビデオの長さを表示します。ビデオの進捗バーでスライダーをドラッグすると、ビデオを前後に早送り/巻き戻しすることができます。

プラス (+) アイコンをクリックすると再生速度が 1 単位ずつ速くなり、マイナス (-) アイコンをクリックすると 1 単位ずつ遅くなります。設定スピードは次の通りです:

  • 0.25 倍
  • 0.5 倍
  • 0.75 倍
  • 1 倍 (デフォルト)
  • 1.25 倍
  • 1.5 倍
  • 2 倍

Vault は、コントロールバーの速度計アイコンの隣に現在の再生速度を表示します。

フルスクリーンアイコンを使用すると、動画が全画面モードで表示されます。Vault に戻るには、全画面アイコンを再度クリックするか、キーボードの Esc ボタンを押します。

サポートされているファイル

Vault は以下の動画ファイル形式をサポートします:

  • ASF (.asf)
  • AVI (.avi)
  • MPEG (.mpg、.mpeg)
  • MPEG-4 (.mp4)
  • QuickTime (.mov、.m4v)
  • WMV (.wmv)

ファイルサイズは 4GB 未満である必要があります。インポート済みレンディションや他のタイプのレンディションを使用してより大きいサイズのファイルをアップロードすることはできますが、Vault でサイズの大きいファイルを表示することはできません。

保護された MPEG-4 形式は Vault ではサポートされていません。Vault がレンディションを作成できるように、アップロードする前にこれらのファイルを保護されていない形式に変換しておく必要があります。

注釈およびコメント

注釈

動画の注釈は、動画とのインタラクションやフィードバックの提供を行う強力な方法を提供します。動画の特定の時間に関連づけた画像メモまたは画像リンクを作成することができます。また、動画の特定の場所で直接ユーザに言及することもできます。詳細は、動画の注釈をご覧ください。

コメント

ドキュメントレベルのコメント機能が Vault で有効化されている場合は、この機能を使用して動画に一般的なフィードバックを提供することもできます。

コメントを入力するときに、タイムスタンプを含めることができます。動画の生成中にコメントを入力する場合、Vault は自動的にタイムスタンプをコメントフィールドに挿入します。動画を一時停止させたり、停止させると、@MM:SS (@00:32) 形式または @HH:MM:SS (@01:02:32) 形式を使って手動でタイムスタンプを入力できます。これらのタイムスタンプは、動画内の特定の時間にスキップするためのリンクとして使用できます。タイムスタンプに無効な時間 (30 秒の動画に @00:45 など) が使用されていたり、形式が間違っていると (@ 00:35 など)、Vault はこのリンクを作成しません。

コメントの並び替え

作成日または動画タイムスタンプで動画のコメントを並び替えることができます。コメントを並び替えるには、ソート条件のドロップダウンリストで作成日 (古い順) または動画タイムスタンプを選択します。作成日 (古い順) がデフォルトで選択されています

同時表示の制限

Vault は、ビデオを同時に視聴できるユーザ数を制限しなくなりました。一部のビデオでは、複数のユーザが同時に視聴しようとすると警告メッセージが表示される場合があります。その場合、ビデオを再レンダリングすると制限が解除され、それ以降のすべての視聴に対する制限も解除されます。

複数のストリーミング

これらのビデオソースファイルに複数のストリーミングがある場合、Vault は最初のビデオ/オーディオファイルのストリーミングをメインストリーミングとして処理します。

GoToMeeting™ 記録

Vault はデフォルトの GoToMeeting™ 形式の動画エンコード (G2M3 および G2M4 コーデック) をサポートしません。互換性のある GoToMeeting™ 動画の録画には、Windows Media Player (WMV3 コーデック) 形式を使用してください。

トランスコーディングについて

トランスコーディングは、動画がアップロードされると背後で実施される処理です。処理自体は見えませんが、動画をアップロードしても Vault ですぐに表示可能にならないのはこのためです。トランスコーディングが終了すると、権限のあるユーザは動画を閲覧することができます。

動画ファイルをトランスコードする最も重要な理由は、高画質にフォーマット済みの動画を、インターネット上に簡単に送信でき、帯域幅の送信を最小限に抑えるフォーマットに変換するためです。さらに、サポートされるフォーマットが少ない特定のプラットフォーム (Adobe® Flash® など)を対象とする必要があります。そのため、メディアをサポートされた適切なフォーマットに変換する必要があります。

ビデオレンディションおよび CDN

Vault 18R1 以降、新たにアップロードされたビデオドキュメントはビデオレンディションを生成し、この保存と動作は AMZN CloudFront CDN 経由で行われます。ビデオソースファイルは引き続き Vault に保存され、Vault 経由で提供されます。一部の古いビデオレンディションは引き続き Vault 経由で動作しますが、一旦再レンディションされると、新たなレンディションは CloudFront 経由で動作します。

CloudFront CDN 経由でビデオを動作するということは、Vault のお客様は、どこにいても優れた性能で、事実上無限に同時ビデオをストリーミングすることができることを意味します。