Vault には、動画ドキュメント (MPEG-4、QuickTime、WMV など) 向けに限定された注釈機能が含まれています。動画の注釈には、画像メモの注釈、画像リンクの注釈、クレームリンクの 3 種類があります。
注釈の作成
動画に注釈を付けるには、動画のドキュメント情報ページを開いて、ビューアパネルの注釈の表示をクリックします。注釈モードになると再生が一時停止されます。再生するにはビデオプレーヤーの再生アイコンをクリックします。
カーソルモードを切り替えて、メモとリンク注釈を作成することができます。注釈モードの場合、動画をクリックしてドラッグすると注釈を作成することができます。
ビデオプレーヤーのタイムラインとコントロールを含む動画画面の下部にまで広がる注釈を作成することができますが、注釈モードの場合、タイムライン上にある注釈を選択すると、タイムラインのその領域で作業することができません。
注釈を作成すると、動画の再生が一時停止されます。次に再生するまでにすべての注釈を保存する必要があります。再開するには手動で再生する必要があります。注釈モードで注釈付きの動画を再生する際には、再生中に注釈情報カードがサイドバーに 2 秒間表示されます。
画像とリンクの注釈に関する詳細は、ドキュメントの注釈をご確認ください。
動画にクレームリンクを追加する
お使いの Vault でクレームへの手動リンク付けが無効化されておらず、動画に表示可能レンディションがあり、ドキュメントタイプにリンクの推奨アクションが有効化されている場合、動画にクレームリンクを手動で追加することができます。Vault は動画に対して推奨リンクおよび自動リンクを生成しません。
時間署名
注釈を作成すると、Vault は動画のその時点に基づいて時間署名を割り当てます。時間署名は、すべての注釈情報カードのヘッダーバーと、すべての新規または保存済み注釈の注釈の編集ダイアログに表示されます。再生時間が 1 時間未満の動画の場合、時間署名は MM:SS (分分:秒秒) と表示されます。1 時間以上の動画の場合、時間署名は HH:MM:SS (時時:分分:秒秒) と表示されます。
注釈の移行時に、Vault は可能であれば同じ時間署名と座標情報を使用して注釈を配置します。時間署名が新規バージョンに存在しない場合、Vault は警告アイコンで 00:00 に注釈を配置します。注釈を別のバージョンに移動または移行すると、警告アイコンがクリアされます。これらの注釈を移動して、特定の時間署名と関連付けることができます。
注釈の選択
注釈を選択するには以下を行います:
- ビデオプレーヤーの注釈のマークをクリックする
- サイドバーの注釈情報カードをクリックする
- 注釈画面の右上の矢印を使用して注釈を遷移する
- ドキュメントに作成した参照アンカーから進む
- ユーザメンションまたはお気に入りのドキュメント通知のリンクをクリックする
注釈を選択すると、動画は関連づけられた時間で一時停止します。選択した注釈は、同じ時間署名を持つその他の注釈とともに、ビデオプレーヤーの右にある注釈サイドバーに表示されます。注釈が多く、注釈サイドバーに表示されない場合は、スクロールしてすべての注釈を表示します。
同じ時間署名を持つ複数の注釈は、画面の位置で並び替えられます。選択した注釈には編集ツールが表示されます。選択されていない注釈は不透明となります。別の注釈をクリックしてその注釈を選択します。再生を再開すると、Vault は選択した注釈の選択を解除します。
注釈のナビゲーション
注釈モードでは、Vault は、動画全体で表示されるすべての注釈件数とともに、次へと戻るの遷移矢印アイコンを注釈画面の上に表示します。注釈を選択する際に、この数字は、表示されるすべての注釈のどの注釈を見ているかを表示します。この数字にはフィルタリングにより非表示の注釈は含まれません。注釈がない場合、表示件数は「0」となります。
遷移矢印を使用すると、動画の次の注釈または前の注釈を選択したり、選択した注釈に関連づけられた時間署名に動画を移動させることができます。注釈を遷移したあとに再生を再開すると、新たに選択した注釈の時間署名の時点から動画が再開します。
注釈の移動
Vault では動画内の注釈を移動させることができます。注釈を移動して、座標情報、時間署名、または療法を調整することができます。注釈の移動は注釈作成者に制限されていないため、注釈権限を持つユーザは、すべての新規および移行された動画注釈を移動することができます。
動画の注釈を移動するには:
- 移動させたい注釈のアクションメニューをクリックします。
- 移動を選択します。
- 既存の位置をクリックしてドラッグするか、クリックして新しい位置を引き直します。
- 動画を再生するか、タイムライン上をクリックしてドラッグすると、時間署名を調整することができます。
- 保存をクリックします。
動画の再生中に注釈を移動することができますが、移動を確認またはキャンセルすると再生が一時停止されます。注釈を新しいタイムスタンプに移動し、移動をキャンセルすると、前のタイムスタンプが残ります。
注釈のダウンロード
コンテンツの表示権限を持つユーザは、動画ドキュメントに存在するすべての注釈を含む TXT ファイルをダウンロードすることができます。TXT ファイルは時間署名別に注釈を順序付け、さらに以下も含みます:
- メモ ID
- 著者
- タイムスタンプ
- ドキュメントバージョン
- メモのステータス
- コメントテキスト
- タグ
注釈に返信がある場合は、親メモ内にあります。Vault は、適用される注釈フィルタ設定を無視し、動画ファイルの現在のバージョンに存在するすべてのメモをダウンロードします。Vault は、ダウンロードされたファイルにリンク注釈を含みません。
注釈をダウンロードするには、動画のアクションメニューでメモのダウンロードをクリックします。Vault は、ダウンロードされたメモを監査証跡に記録します。
動画注釈の移行
動画注釈 (メモおよびリンク) の移行時に、Vault は可能であれば同じ時間署名と座標情報を使用します。時間署名と座標情報が新規バージョンに存在しない場合、Vault は警告アイコンで 00:00 の時間署名で注釈を配置します。これらの注釈を移動して動画の特定の時間署名に関連付けたり、またはそのままにしたりすることができます。
注: Internet Explorer™ 11 を使用して作成され、動画の最後に配置された動画注釈は、移行時に動画の最初の 1 秒に警告アイコンが付いて配置され、元の時間署名が新規バージョンに存在しないことが忠告されます。新規バージョンの正しい時間署名に注釈を移動することが推奨されます。別のブラウザで作成された注釈にはこの問題は生じません。
動画注釈の制限
ドキュメント注釈には使用できるものの、動画注釈には使用できない機能には以下があります:
- 付箋コメント注釈
- ライン注釈
- 注釈付き PDF のダウンロード
- オフライン注釈
- 注釈のエクスポートおよびインポート
Vault では、アーカイブ済みドキュメントでの注釈の追加、削除、編集は行えません。
関連権限
注釈を作成するには、注釈ドキュメントロール権限を有している必要があります。リンク注釈を作成するには、関連ドキュメントの編集ドキュメントロール権限も必要です。