バインダーの編集権限があるユーザであれば誰でも、バインダーコンポーネントのバージョンバインディングも設定できます。これにより、ユーザは、特定の時点のバインダーコンテンツのスナップショットを保持しつつ、コンポーネント ドキュメントを継続的に更新できます。
Vault は、特定バージョンにバインドされているドキュメントをアイコン () で示します。バインダー内の各コンポーネント ドキュメントは、バインドされているかまたはバインド解除されているかのいずれかです。バインダーヘッダーのフィルタリングオプションにより、バインドされているドキュメントのみ、バインド解除されているドキュメントのみ、またはすべてのドキュメントを表示することができます。
バインダーまたはセクションにバージョンバインディングを設定するには
バインダー全体あるいは特定のバインダーセクションにバージョンバインディングを設定するには:
- バインダビューでバインダの編集をクリックします。
- バインダーヘッダーのバインディングの設定ボタンをクリックするか (バインダーに対して設定)、またはセクション行のアクションメニューからバージョンバインディングの設定を選択します (セクションに対して設定)。バインディングの設定ボタンは、リストビューのトップセクションレベルでのみ、またはアウトラインビューで作業している時のみ有効化されます。
- バージョンバインディングの設定ダイアログで、バインディングオプションを選択します。詳しくは以下を参照してください。
- 任意の作業: さらに新しいバージョンが有効になった場合には既存のバインディングを上書きするチェックボックスを選択し、すでにバインドされているドキュメントの選択オプションに基づくバージョンバインディングをリセットします。このチェックボックスを選択しないと、バインドされたドキュメントに変更は発生しません。
- OK をクリックします。Vault が、選択されたレベルの下にあるすべてのドキュメントのバインディングをリセットします。バインディングの変更は、ネストされたバインディングのコンポーネントには影響しませんので、ご注意ください。
個別ドキュメントにバージョンバインディングを設定するには
個別ドキュメントにバージョンバインディングを設定するには:
- バインダービューで編集をクリックします。
- ドキュメント行のアクションメニューから、バージョンバインディングの設定を選択します。
- バインダーまたはセクションのすべてのバインディングオプションと、すべてのドキュメントバージョンから特定のバージョンをユーザが選択できるオプションが利用可能になります。
- OK をクリックし、バインディングを適用します。ドキュメントレベルの設定が、当該ドキュメントの過去のバインディングを上書きします。
バージョンバインディングのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
常に [バインド解除の表示オプション] を常に表示 | このオプションは、既存のバインディングを取消し、ドキュメントをバインド解除の状態に戻し、バインダータイプのバインド解除の表示オプションに従ってドキュメントを表示します。このオプションを使用すると、上書きのチェックボックスをクリアできません。 |
ドキュメントを最新の固定状態バージョンにバインドする (存在する場合) | このオプションでは、すべてのドキュメントを現在の固定状態 (通常はメジャー) バージョンに明確にバインドします。例えば、Vault はバージョン 1.0 と 1.1 のドキュメントを、バージョン 1.0 にバインドします。固定状態バージョンが存在しない場合は、ドキュメントはバインドされない状態のままとなります。このオプションは既存のバインダーを自動更新しません。 |
ドキュメントを最新バージョンにバインドする | このオプションでは、状態にかかわらず、各ドキュメントを最新バージョンにバインドするようユーザが設定できます。この場合、ユーザがバージョンバインディングを再び設定しない限り、バインダーは、ドキュメントに対するその後の変更を一切反映しません。このオプションは既存のバインダーを自動更新しません。 |
特定バージョンにバインド | (個別ドキュメントのみ) このオプションでは、ドキュメントのすべてのバージョンリストから選択することができます。 |
バインダーをロックするには
ドキュメントのメジャーバージョンを作成するのと同じプロセス (バインダーステータスを固定状態に設定) で、バインダーをロックできます。デフォルトのバインダーライフサイクルを使用すると、この状態は承認済みとなり、アクションは承認となります。構成によって、Vault 内で表示されるラベルが異なる場合があります。バインダーをロックするには:
- すべてのバージョンバインディングを設定した後、編集完了をクリックしてバインダー編集モードを閉じます。
- バインダーのアクションメニューから、承認を選択します。バインド解除されているコンポーネント ドキュメントがある場合、バインダーのライフサイクル構成によりこのアクションが実行できないことがありますので、ご注意ください。
- Vault が新規メジャーバージョンを作成し、バインダーのライフサイクル状態を承認済みに変更します。
- さらに編集する必要がある場合は、アクションメニューから下書きの作成を選択し、バインダーの新規下書きバージョンを作成します。このアクションを行えるのはバージョン権限のあるロールのユーザのみですので、ご注意ください。
ドキュメントは引き続きロックされたバインダーにオートファイリングされることにご注意ください。
エントリアクション経由の自動バインディング (RIM Submissions)
Vault の管理者は、バインダーが状態を変更する際にバインダーのコンポーネントドキュメントのバージョンバインディングを自動的に更新するライフサイクル状態のエントリアクションを構成することができます。詳しくはバインダーコンテンツのレビューおよび承認のカスケードを参照してください。